ナチズムの構成要件は、共産党の成長と同じで、失業や、不景気。
決定的に違うのは、欧州キリスト教に共通する反ユダヤです。
国家社会主義労働者党がナチスの邦訳では正しいと思うが、労働者の利益を党名で謳い、勢力を強めました。実際は民主的な選挙でキャスティングボートを握り、与党入りし、次第に民心を掴み、最大与党になり、独裁体制を議会で決定して民主的な手続きで独裁を行使できるようになったと思います。
詳細は研究しておられる蟻さんがご存知でしょう。
反共産主義運動、反大企業、反ユダヤなどの運動などの展開は過激でした。
日本は立憲君主制度なので、大統領は存在せず、議員内閣制なので、王を置換する大統領制のような民主独裁体制は難しいですね。それこそ、根本から変えるしかないです。
私は、皇国内の大統領制が理想かなと考えていて、天皇を引受人にした権力の官僚の無謬性はうんざりなので、分離が好ましいと考えています。
皇国は連邦であり、その連邦の一つである日本国は大統領制で日本民族が主権者である民族国家というイメージですね。
日本国大統領は民族主義国家連邦=皇国議会の一員であり、天皇を皇国祭祀の祭祀王として敬戴します。
したがって、皇国連邦内共和制日本民族国家ですね。みたいな実さんの共和制には賛成です。そういう脱構築と再構築が必要だと思います。
さて、
日本民族・アイヌ民族・琉球民族の3民族の連邦国家として皇国がスタートするのが理想なのですが。アイヌ民族は千島や樺太などの旧生活圏を復活することを含めた民族主義運動がないようなので、ひとまずは置いておいて、琉球独立派が中共との連携をせず、皇国連邦側で連帯できるのなら理想的です。
日本民族主義国家のありようは、
「表現者」31号に、前田雅之「このまま出ていってもらったら?沖縄・古典・日米関係」という論文が掲載されていて、そこに次のように書かれている。
そうして(日本は)、日米同盟にも東アジア共同体にも加わらない、ある種の疑似鎖国体制を構築する。これが日本にとって一等やりやすく、居心地がいいシステムではないか。何のことはない、日本の周囲の地政学的状況は江戸時代末期とほとんど変わっていない。東にアメリカ、北にロシア、西に中国である。黒船以前に戻る覚悟で、努力すること、これが日米関係を一等まともにする唯一の方法ではないのか。(p.104)
これが魅力的であると考えるが、食料自給農業を主に国内販売用の生活必需品工業と、宇宙開発などの贅沢商品は開発して国外へ売るという工業を第二に、そして商業を第三にという仕組みをつくる一種の統制経済になりましょうか。そういうものが一番いいのではないかなと考えています。
日本浪漫派や国家社会主義やフォークロアや農本主義などの研究からそのような原始的な社会主義といわれるような民族社会が幸せではないかと思うようになっています。
蟻さんのナチズムの国家社会主義がどのようなイメージで語られるのか楽しみにしております。私の考えは 野田俊作氏の言葉をおかりしているところが多々あります。
http://jalsha.cside8.com/diary/2010/06/19.html